合理化で経理の仕事はこう変わる
1.会計処理は毎月3つだけ
毎月行う会計処理は、基本的に次の3つだけです。
- 入出金
- 売上・仕入
- 手形管理
1は小口現金を廃止し、通帳を1つにしてあればインターネットバンキングの入出金履歴が全てとなります。
入出金履歴のコメントと一致する取引パターンを選択して金額を入力すれば終わりです。
クラウド型会計ソフトなら取り込めば終わりです。
2は月末〆で請求書を発行している会社であれば請求書を見ながら入力することになります。
これも、会計ソフトと連動するものであれば、連動ボタンを押すだけです。
3は手形決済をしている会社であれば、期日や金額の管理は必ず必要となります。
取立や裏書、割引などの記録を行います。
毎月この3つだけ行えば問題ありません。
これ以上、会計処理を複雑にしないほうがいいでしょう。
意味のない経費の未払い計上などはやめておきましょう。
check やるべきことを限定しましょう。
2.経理の仕事は3日で終わる
会社の規模にもよりますが、売上規模が10億円までの会社であれば、合理化によって経費精算、支払業務、会計処理までのルーチン作業は3日間でこなすことが可能になります。
例えば次のような日程です。
1日目(月初第1営業日)
- 前月支払日以降の入出金仕訳をネットバンキングの明細をもとに入力
- 前月受領した手形管理と決済業務
2日目(毎月10日頃)
- 前月分の請求書を見ながら売上、仕入の入力
- 売掛金、買掛金管理表や資金繰り表などの管理表の提出
- 月次試算表の提出
3日目(毎月25(支払)日)
- 月初~支払日までの入出金仕訳をネットバンキングを見ながら入力
- ネットバンキングを利用しての振込み
- 振込済みの請求書や経費精算書をもとに仕訳入力
- ファイリング
取引のボリュームや商習慣によって1日目と2日目を一緒にしたり、〆日や支払日にあわせて、作業する日を効率よく調整してみてください。
check やる日を決めれば効率がアップします。
3.空いた時間を何に使うか?
会社は、経理業務を合理化して、経理の作業時間が短縮できたら、今いる経理担当者に何をしてもらうかかあらかじめ考えておくことが重要です。
企業をとる方法としては次の3つが考えられます。
- リストラ
- ワンランク上の経理業務
- 他業務兼務
どの手段を選ぶかは会社の事情によって考えていただければよいと思います。
会社の利益を最大化する手段を選べばよいのです。
ただ、3日になるといっても不要というわけではないのでリストラをするのは難しいでしょう。
check 経営に役立つ経理として何が出来るか?経営判断に欠かせない存在になろう!